TADスピーカーE-1TXについて(その4)
早速、D1000mk2とM1000が納品される。
2週間もすればボコボコとした感じも取れてスムースである。
アキュフェーズ的な厚手感がなく、本当にニュートラルである。
ただ、ソフトによっては薄い感じもある。バロック音楽などが顕著だ。
ここは気になった。
ルームチューニングのパネルの調整やセッティングでもこの辺りの改善を意識することになった。これが意外と苦戦して、結局、プリのC1000が発売されて、プリの導入で解消となった。
とはいえ、ちょっと中低域が軟調な感じはあって、これを良しとするか、詰めるかで悩んだ。
スピーカーセッティングとサーロジックのパネルの調整でいろいろ悪戦苦闘した結果、センターパネルのセッティングで中低域のキャラクターがだいぶ変動することが分かった。
このスピーカーは側面の左右両側にバスレフポートがある。
ポート自体はただ、穴が開いたものではなく、バスレフ臭がしないように工夫されたものであるが、いかんせん、側面ポートなので、スピーカー左右間の距離が狭い、側壁からの距離が取れない場合は当然ながら影響が出るので、セッティングは慎重に行う必要がある。
我が家の場合は側壁からの距離というよりは、スピーカー左右間の処理の方が手間であった。
この処理をセンターパネルの位置と開度の調整でクリアすることにしたが、吸音体としてのセンターパネルの性能は評価するものの、吸音と反射の二面を持つ、パネルであり、反射という点では中高域のキャラクターの処理で試行錯誤することになった。
センターパネルのキャラクターについてはだいぶ苦しんだが、現在ではTrinnovとの併用で一定の解決を見た。パネルだけではダメだったということ。
測定時の周波数特性のグラフを見ると100から200ヘルツのレベルが中高域に比べて落ちており、相対的に薄く、小うるさい感じとなっていた。
これではB&Wがうまく鳴らないわけだ。
この辺りのレベルの補正はパネルでは無理なので、この辺りの落ちた部分のレベルの持ち上げと50Hz以下の定在波による盛り上がりの改善をTrinnovで行うことで解決を見た。
B&Wの802SDはバスレフポートが底面にあり、これも側面からの放射という点で工夫がされたものであるが、スピーカ周囲の空間に対しての影響は大きく、セッティングで試行錯誤したものであった。
かつてのバスレフのようなただ穴が空いたものの弊害を解消するために各社工夫がされているものの、部屋への影響を考えると、昔のバスレフポートのように単純にフロントパネルに穴が開いているほうが楽なのかもしれない。