ルームチューニング史(その4 サーロジック投入)
この部屋は、他の部屋でも多いだろうが、左右の壁面が同じではない。
左側は窓。前面は掃き出し窓。右側はフラッシュドアのクローゼットがある。
壁は石膏ボードで叩けば鳴る。左側はツーバイフォーの構造壁だから、叩いてもさほど鳴らないが、右側は構造ではなく、隣室との間仕切りレベルなのか、叩くとボンつくくらい鳴る。さらに、リスニングポイント右側は出入り口である。
左右で壁の強度が異なるので、これで共振が左右でユニゾンにならないから、逆相感を伴うのかなとイメージした。
とはいえ、内装に手を付けるわけにいかず、頭を抱えた。
SS-AR2より802SDの方が明らかに低域のレンジが伸び、量も多く出るスピーカーである。低域が浅いSS-AR2では壁の共振はあまり問題にならず、聴感上の違和感として感じられなかったのだろう。
802SDは壁にとって強力な加振器なのである。
さて、シルヴァンもアンクも反射こそすれ、吸音しない。今必要なことは吸音だが、中低域から下の吸音が困難なことは知っている。そういうことができるものはないかいろいろ探した。
QRDに全面切り替えをすることにしたのだが、やはり費用がかかりすぎる。
そこで浮かんできたのがサーロジックのパネルである。
同社のサイトを見ると、私が悩んでいる、石膏ボードの共振について書かれているではないか。これが欲しかったということで、価格も手ごろである。
サイトを見て、各種パネルを購入することにした。
その後、社主に来てもらい、セッティングの指導を受けた。
確かに、大幅に改善された。響きが増えただけではなく、中低域も安定した。リスニングポイントでの逆相感は解消とはいかないが、大幅な改善がされ、日常の音楽鑑賞でピリピリしながら聴くようなこともなくなった。
その後定在波パネルの追加導入を行い、さらに逆相感は改善されたが、完治はしなかった。
ホッとしたものの、フィン特有の中高域のキャラクターが気になり、パネルのセッティングに神経をとがらせることになった。このセッティングに数年間かけたが、改善しなかった。