雑談(ジャズ喫茶的ノリは苦手)
前にも書いたけど、アメーバはバックアップがないので、ブログ移転の際に同じような記事を二度書くことになっているが、ご容赦いただけたらと思う。
さて、お題の通り、ジャズ喫茶的ノリは苦手という話だ。
これはジャズ喫茶が苦手というより、狭いスペースに家庭の利用を想定していないスピーカーを持ち込んで悪戦苦闘するスタイルを持ち上げた日本のオーディオ界の非合理性が苦手という話である。
オーディオの技術史を見るとシアターシステムがオーディオの技術的発展に貢献したことは事実である。ただ、巨大な容積の下で用いるスピーカーを想定外の容積の空間に持ち込むことについては触れない識者が多かった。雑誌社、販売店も知らんぷりだったのでは?
儲かればいいと。
そういうところで無理に使いこなすことを趣味の神髄として持ち上げていたきらいがある。
このようなトーンがオーディオに非合理性を持ち込み、オカルトを生み出す下地になったのではないだろうか。ルームチューニングを無視する姿勢などもここから生まれているように思えるのだ。
一応店舗であるジャズ喫茶ならまだしも、この手のシアター系スピーカーを一般住宅に持ち込むのは技術的にもさすがに無理がある。
ホールと同じレベルの空間を用意できるハイエンドユーザーもいるでしょう。わざわざ倉庫を借りてそこをリスニングルームにする人もいるという。
マーケティングとしてプロ機の文脈を用いたり、物量感を前面に押し出すのはわかるのだが、それが行き過ぎて自爆して大幅に縮小した業界であることも忘れてはならない。
PAスピーカーよりは多少は鳴らしやすかったのかもしれないが、大型ブルーバッフルのスピーカーを狭い部屋に持ち込んで、その使いこなしで食べていた評論家もいたが、早逝したり、そのスピーカーの輸入で経営を維持していたオーディオメーカーが最後は哀れな状態で破綻したのは因果応報かもしれない。
住環境を考慮すると日本のオーディオシーンはイギリスのスタイルを範とすべきだったが、歴史的にアメリカのスタイルの影響を受けやすい国なので、そうなったのでしょう。しかし、アメリカといってもシアター系システム以外は日本では売れなかったと指摘する人もいる。
確かにBOSEは例外としても東海岸系、AR、ボザーク、KLH、a/d/sは売れなかったですね。ポークやクリプシュも売れるようになったのは最近で、モダンハイエンド系のスピーカーはともかく、振り返ってみるとシアター系のマーケティングがどれだけ強力だったのかがわかる。
楽しかったのか、それとも騙されていたのか?