ルームチューニング史(その5 Trinnov投入)
802SD導入で地獄を見たが、サーロジックの投入で一定の改善を見た。仏を見た感じだった。
しかし、結局のところ、802SDを手放し、TADのE-1TXを導入することにした。
小うるさい感じが取れないので、スピーカーを変えたのだ。
サイズは一回り小さくなり、セッティングも容易だろう。小うるさい感じはだいぶ改善した。
逆相感は多少改善されたが、そこまでだった。
一回り小ぶりとはいえ、SS-AR2よりは低域が伸びている。量的には802SDよりは少ないがレンジでは負けていないのだ。
しかし、多少小うるさい感じは消えない。パネルのフィン起因なのだろうと思い必死にパネルのセッティングを行うが、特定の録音のパターンにすり合わせているだけで、汎用的なセッティングを得ることはできなかった。
さらなる改善を考えるとパネルだけではだめで、イコライザーの併用も検討を始めた。
イコライザーについてはアキュのDG-58の貸し出し試聴を行ったことがあるが、パネルの効果を上回る効果を得ることはできなかった。
HS-LINKがあるのでSACDでもデジタル接続ができるというメリットはあったものの、当時はドライブ系はすべてアキュフェーズになっていたので、メリットではあるが、それで導入するまでは至らなかった。
そこで、TRINNOVを検討することになる。民生用途の機材もあり、評判が良い話も聞いていたが、使い勝手が複雑な印象で避けていた。
これを導入しようかと思ったが、民生機は縮小の方向という話もあり、調べると業務用のものもあった。こちらはファンレスである。
ただし、出入りのショップでは取り扱いがないとのこと。
しょうがないので、業務用の代理店に相談すると貸し出しをしてくれた。
楽器店なら購入も可能とのこと。
録音機材ということですね。
デモ機を借りて試してみると、またまた「目から鱗×100000000」くらいの衝撃的な効果だった。
小うるさい感じは激減し、逆相感もさらに減った。
音場の広がりも大幅改善。パネルだけじゃダメなのかと。
結局、測定したグラフを見ると以下の通りなのだ。

グラフを緑色の丸で囲った部分。30から60Hzの盛り上がりは定在波でしょう。これだけ盛り上がれば悪いのは当然。これはAVAAが動作しているので、実際は10㏈以上のレベルとなる。
聴感でも違和感があるが、空気録音をするとかなり低域が被った感じとなる。耳よりマイクの方が感度が高い。
グラフを黄色の丸で囲った部分。80から300Hzは3㏈程度減衰している。
中低域が薄いわけだ。もう少し上の帯域、1から2kHzあたりは3㏈弱持ち上がっている。中低域のレベルが低く、その上が高いのでは音が薄く、小うるさく感じるわけで、B&Wではなおさらうるさいわけだ。
部屋の特性がこういう特性だったのだ。
この辺りのレベルの補正は当然パネルでは無理である。イコライザで持ち上げて補正するしかない。
定在波で持ち上がっている部分は当然カットである。
補正をかけると以下のようになる。

しかし、注意をしないといけないのは、いくらTrinnovとは言えども、パネルなしでこの特性は作れない。我が家が安普請過ぎるだけなのだが、パネルで、十分吸音して、それでも補正がかからない部分をTrinnovで補正をかけてここまで持ってきたということである。
実際にパネルを撤去して補正をかけようとすると音が響きすぎてエラーが出たのだから。