STANDARD TIME-VOL1の比較
クローゼットの整理をしていたら、古いディスクがいろいろ出てきた。
ウィントンマルサリスのスタンダードタイムのディスクが出てきて懐かしく思った。もう35年以上前のソフトだ。
CDとSACD盤が出てきたので、比較することにしたい。
ブログのネタがないのでちょうど困っていたところだ。
SACD盤:SRGS4580
CD盤(輸入盤):CK40461
CD盤(国内盤):25DP5386
バリエーションはもう少しあるソフトだが、手元にあるのはこれしかないので、この組み合わせで進める。
3枚のソフトはメガネのシャンプーで洗い、アコリバの消磁器を通して同じ条件になるように配慮した。
ライナーにPCM3324と書いてあるので、元データはCD相当ですね。MCIの卓を通しましたという記述もある。これはソニーが当時MCIを買収したこともあるのでしょう。
まずは国内盤のCDから聞く。
今となっては分解能が甘い。ベースもドラムも塊になっている感じ。決して意図的に塊にしたのではなく、当時の水準からすればニュートラルな録音だが、今となってはそういう風に聞こえるのでしょう。
基本的にはフラット、ニュートラルを狙った録音で、当時としては一定の意図は達成できていたと思う。
輸入盤のCDを聴く。
国内盤と輸入盤でバランスが全く異なるケースがあるが、そういうことはない。ただ、輸入盤の方が音が重なった時でも見通しが若干良い感じはある。金物の響き方が少し異なる感じはなくもないが、気のせいかもしれない。
SACDを聴く。
バランスが異なる。高域方向は少し強めにして、相対的に低域方向を少し引っ込めて奥行き感を作っているように思える。きつい音ではないし、ある意味ハイファイ感を持たせた感じ。元データがCDレベルなので、アナログ出力して、音質調整したのちにDSDに転送したのでしょう。
純粋なDSD新録のカタログ数を増やせない中でこういうことをするからフォーマットが誤解されるのだろうが、まあ、今のハイレゾファイルでもやっていることはあまり変わっていないので、手っ取り早くカタログ数を増やしたいレコード会社が悪いのか、いつも同じ音楽しか聴かないユーザーの両方が悪いのでしょう。
さて、お口直しに、きちんとDSDの意味を理解した録音を聴く。

メンデルスゾーン姉弟&クララ・シューマン:チェロ作品集(ロレンソ・メセゲル)www.tokyo-m-plus.co.jp
番号:EUDSACD2204
録音は進化していないとか、ヴィンテージに耳が馴染んで抜けられなくなっている人がそう言うが、どう見ても注意深く作成された最新録音の威力を感じる。
デジタルの安定感にアナログを超える密度感が実現できている優秀録音だ。チェロが濃くてヌケがある。そしてクリーン。アナログでは永遠に到達できない領域。
ユーザーもサボらずに探せばそういう録音はあるのだが、いつになってもリマスター盤ばかり聞いていると見つからない。
オーディオはハード側だけ力んでもレコード会社がタコだと高音質は望めない。
ナチュラルな録音になると、ユーザーの不手際をレコード会社が補ってくれないので、音が細いとか、弱いとかいう人がいるが、いろいろ聞いていないことがバレバレ、ハードとソフトの問題を考えながら鳴らしていないことが分かる。
オーオタでもそういうのが多いから、いつになってもDレンジを圧縮した録音ばかりになってしまう。レコード会社はわかっているのだ。
そういう意味もあり、当ブログでは尖がった欧州系超高音質レーベルを紹介しているのだが。